「内藤VS亀田こーき」
世紀の一戦に仕事・・・それも夜遅くまで。
休むか・・・いやいや、じいちゃんの遺言に反することになる。
こうなりゃ留守録・・・そして結果を知らされることなく家にたどり着く。
これに全てを賭けよう。
すれ違う人が「やっぱり内藤のが強かったな」とか、会社の談笑の中「えっ、亀田が負けたの?」なんてのを聞いてしまったらそこで終わり。
ぎりぎりの戦いだ。
とりあえず出社後リョータ君に「今日は予約録画して家に帰るのを楽しみにしてる人も多いと思う。だからボクシングの話は会社で一切しないように徹底してもらいたい」とお願いする。
『いや、それはぁ・・・』リョータ君は言うが「いやいやいや・・徹底していただきたい!」
まわりで誰かが話しはじめれば耳をふさいで小さく声を出す「んーーーーーー」
努力の甲斐あって結果を知らずに深夜帰宅・・・リビング・・・『音がしない』誰もいないな(ラッキー)思うもつかの間、娘がいましたからーーーー!
『な、な、なにしてんだぁーーー』・・・勉強してんのか。
会話をせず、ひとりごとを言い続けるおいら。
『あぁそうなのかそこにいるわけねああいい別においらが部屋に戻るから大丈夫部屋でも録画してあるからああジュースだけねジュースだけ入れてくからなにも言わないで話さないで近寄らないでーーあぁぁぁぁぁぁぁ』呪文のような言葉を繰り返しながら娘から離れる(笑
ここで「内藤勝ったね」なんて言われたら最後、おいらの一日の苦労がすべて泡と消える。
部屋でテレビをつける・・・ひっさびさの緊張感。
ボクシングの試合でいえば、畑山対坂本以来の緊張感か。
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まあね、結果は予想通りですよ。
正直、内藤と亀田じゃ器が違う。
亀田こーきは二十年にひとりの天才。
ボクシングファンなら誰もが内藤の陥落を予想しただろうよ・・・相手がわりいもんなぁ。
しかし内藤・・・亀田相手に臆することなくよく頑張った。
彼はファンの声援でこの試合だけじゃなく過去の試合も自分の力以上のものを出していたと思う。
彼の世界戦・・・おいらはいつも負けると予想してたもの。
キャラもいいし、負ける姿は観たくなかったけど・・・ま、しょうがないね。
ひとつ・・・試合前は高圧的だった亀田が試合後は元チャンピオンを讃えてくれていたね。
それが救いだ。
35歳はボクサーとしてはかなりきつい年齢。
長い人生を考えれば、ここらが引き時だろ。
国民に愛された記憶に残るチャンピオン・・・内藤選手・・・もう十分だろうと思います・・・素晴らしかった。
おつかれさまでした。
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