寂しい・・・。
人は死ぬ
竜馬も死ななければならない。
死の原因がなんであったかは、この小説の主題とはなんのかかわりもない。
司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」で最終巻終盤に筆者が書かれてる文章。
テレビや映画で竜馬を描くとき、クライマックスとして劇的に映し出される坂本竜馬暗殺のシーンであるが、司馬遼太郎氏はそれを最後としていない。
大政奉還がなされ、新政府設立の段取りを終えた瞬間、竜馬の物語に終止符をうっている。
竜馬自身もこの小説の中で「われ死するときは命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」と、言っているように生に執着していない。
その時はその時です。その時もその時です。
まさにドラマチックに生きた竜馬の生涯であった。
この小説は全部で八巻。
山岡荘八の徳川家康と比べるべくもないが、時間のないおいらにとってはなかなかの長編小説である。
一巻目を手にしてからどのくらいの時を経たっけ?
日常のほか、数度の旅も竜馬と一緒であった。
どこにいても本さえ開けばそこに生き生きと描かれている竜馬に会えた。
が、その竜馬の人生がさっき終わった。
やっぱりちょっと寂しいなぁ。
まあ、また一巻を手にすればいいじゃんって言われればそうなんだけど・・・。
それにしても坂本竜馬。
これほどまでに時代に必要とされた人物がかつていたのだろうか・・・はたして未来には?
犬猿の仲以上に険悪であった薩摩と長州の仲介をし薩長連合を成立させ、300年の栄華を誇った徳川将軍に大政奉還を決意させた。
一介の浪人が・・・だ。
彼の人生を見てると、あらためて人は事をなす為に生を受けているのだなぁと感じる。
将来が見えないと嘆いてる若者がいれば、ぜひこの小説を読んでもらいたい。
竜馬は嘆いても始まらないと皆に説く。
『世に絶望なんてないぜよ』と言っています。
おいらも噛みしめます。
彼は皆が自藩のことだけを考えてた時代に日本のことを考えていた。
そして革命が成功し皆が日本を考え始めた時には世界のことを考えていた。
新政府に何の未練もなかった竜馬は西郷吉之助に「これからどうされる?」と尋ねられた時
『世界の海援隊でもやりましょうかな』と答えている。
なんともかっこいい。
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コメント
8巻もの小説を読み終えたら感無量でしょうね。
私は上下2巻でもヘロヘロになったりします。
司馬遼太郎さんの本は多くは読んでいませんが、
着眼点が好きです。
坂本竜馬さん、今の世を見ても「嘆いても始まらない」とおっしゃるでしょうか?
投稿 ま~ | 2008年1月22日 (火) 17:07
ま~さん
こんにちは。
上下巻だけでもヘロヘロになることありますよ。
てか、下巻買わないこともありますし(笑
司馬遼さんの小説の中にたまに男女の気持ちが書かれたりすることがあるでしょ?
あれが妙にいい。
意外にうまいと思いました(笑
竜馬が生きた時代の土佐の国はとても差別的要素が強くて・・・それに比べれば今の時代の方がずっと望みがあると彼なら言うんじゃないでしょうか?
「昔は良かった」と人は言いますが、良かった昔を知っているのであれば何とかなるのかなぁ・・なんて思ったりもしますが・・ダメですかね。
投稿 hossy | 2008年1月24日 (木) 13:30