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最後の発表会

小さい頃から娘は「自分を見に来て」が大好きだった。

保育園の運動会や発表会。

小学校、中学校、高校とすべてウエルカム。

与えられた役や種目を一生懸命こなし、おいらにビデオに撮らせ、それをまた家族で見ることも好きだった。

それに付き合ってあげようと思わせるのもまた彼女で、自分がまったく端役であっても全力でそれに向き合っていた。

それを家族は見て知っていたから。

だから…見に行ってあげたいと思うのだったな。

高校で突然音楽に目覚め、大学に入ってもマンドリンクラブに所属した。

中学や高校の体育館でやるそれとは違って、小さいながらも立派なホールで行われる演奏会は想像していたもの以上だった。 たとえ端の方にいようともマンドリンを奏でスポットライトに照らされた娘の姿はおいらを驚かせた。

もちろん…始めたばかりで技術的にはまったくだったであろうが、ステージ上の彼女は親から見てもまぶしかった。

2年生になり、3年生になり、やがて4年生となった今年彼女たちは最後の演奏会に臨んだ。

おいらには1年生の時にくらべてどのくらい上達したのかはわからない。

しかし渡された冊子のなかで後輩のみなさんに称えられ慕われ、あぁ最上級生としてこのクラブを懸命に引っ張ってきたのだなということが感じられた。

後輩の皆さんから花束を受け取るその姿はいつの間にか大人な雰囲気で、少し頼もしくもあった。

じいちゃんやばあちゃん、そして子供の頃からよく面倒をみてくれていたさっちゃんも泣いていた。

おいらは撮っているビデオに嗚咽でも入ったらカッコ悪いとこらえた。

その夜は帰り道、自然奥と娘の小さい頃からの話になり床に就いた。

家に戻って娘と顔を合わせれば昔と変わらない「写真見せて~」。

動画をHDDに落としそれをDVDにコピーする。

それに5時間かかった。

娘は疲れて寝てしまったようだ。

奥に『テレビも見れやしない』愚痴れば「いいじゃない。これが本当の最後でしょ」と。

言われた瞬間…そうだなって。

なんとも複雑な心境で。

そうか…もうビデオカメラを持って娘の姿を追うこともなくなるのか。

そうか…。

娘もよく頑張ったが、親もよく頑張ったと思う。

子育てはたいへんだけれども、得ることも多いし幸せな時間を与えられてたのだと今になって思う 。

たくさんの思い出を胸に子は親から離れ、そしてまた親も子から離れていく。

それぞれの道へ。

最後に社会へとはばたいていく君にふたつだけ。

ひとつは人はそれぞれってこと。

許して待つことも大事(おいらはできないがお前ならできる)。

それともうひとつ。

部屋をかたづけろ。

4年間お疲れさま。

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