« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »

2016年4月

鬼の涙

おいらは奥を鬼嫁と思う

もちろん、鬼のように怖いって意味じゃない

出会って30年、おいらはこの人の涙を見たことがない

体内に涙というものがないらしい

だから、鬼

いや…鬼も涙を流すか…鬼の目にも涙って言うしな

今回の娘たちの結婚式では驚かされることが多かった

趣向を凝らしてゲストを楽しませようとした二人の工夫も想像以上だったし、正直すぎる娘の手紙にも度肝を抜かれた

しかし、なんといっても驚かされたのは鬼の涙

奥もとうぜん自分の結婚式では父親にあてた手紙を読んだ

多くの友人知人たちにあたたかい言葉をいただいたし、胸に刺さるものだってあっただろう

早くに母親を亡くし、弟妹の面倒を見ながら家をささえた独身時代…泣きたいこともあったと思う。

が、頭の中をぐるぐると巡る過去のどれも奥から涙をこぼさせることはなかった。

よって、我々の結婚式は世にも不思議な新郎がぼろ泣き新婦がけらっけら笑うという奇妙な状況の中幕を閉じた。

その奥が…娘の手紙の最中涙をこぼしてる。

これ以上の驚きはなかった

一夜明けて奥に訊いた「なんで泣いたの?」

初めて見た奥の涙だったから訊かずにはいられない

「いろんなことが頭を巡ったから」

って…自分の結婚式はそれでも泣かなかったのに。

ってことは、そうか…おいらと過ごしてきた後半の人生は鬼の目に涙を浮かべさせるほど壮絶なものだったのか

「知らなかっただろうけど、毎晩お風呂のなかで泣いてたよ」

「死んだらどれだけ楽になれるかなって考えたりもした」

次々に突き刺さってくる奥の言葉

訊かなきゃよかった

「そんなことを今さら言わなくったって…」言葉の出ないおいらに「いいじゃん、今は笑って言えるんだから」って。

笑い話?

笑えねえよ

そりゃ生まれ変わってもおいらと一緒になる?の質問に「うん」と言わないわけだ。

どうする?

まだまだこれから…残された時間で同じ質問に「うん」と言ってもらえるように…そう生きていくしかないだろ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

桜も微笑む

桜が咲くたび、この日の事を思い出すだろう

多くの皆さんの笑顔に包まれて、新しい夫婦が誕生した。

Dsc08710

もちろん式場の協力あってのものだが、ふたりが一生懸命考えてもてなそうという気持ちが伝わってくるいい式であったな。

朝からばたばた

式場について順番に衣装更衣室へ

着慣れないモーニングに履き慣れない革靴

親族の紹介だってドキドキしちゃう

あれ?うちの嫁…名前なんだっけ??

途中なごやかでお料理も美味しかった

マンドリンと縦笛のセッションも素敵だったよ

あのクライマックスまでは…

いっぺんしたのが娘からの手紙だ

これはいかん

てか…こいつ…強いなぁ

本当においらの娘か?

そうだよ…この強さが次々に目標をクリアしていった源だったんだ。

なんだろ…子育ての通信簿をいただいたような心境だった。

神殿での三々九度の折、娘の顔を見つめながらうんとうなずく婿さん。

涙にくれた娘のその頬をハンカチでそっとぬぐっている婿さん。

この彼に出会えて娘も、そしておいらたちもとても幸せです。

これからの人生、順調なことばかりじゃないだろう

が、たとえ嵐になろうともこの子とであれば乗り越えていかれる

そう思わせてくれた素敵な一日でした。

最高の親孝行であったよ…ありがとう。

さて6月には息子の挙式

これにも参加予定のおじいちゃんとさっちゃんは、彼女のできた真ん中の息子に向かってしきりに結婚するのかどうなのか訊いていた。

妹の結婚式に刺激されたかまんざらでもなさそうな息子なるぴー。

「お願いだから今年はやめてね」すがるように言っていたおじいちゃんとさっちゃんの姿が笑えた。

いや、笑い事じゃないかもしれない…

Dsc08721

| | コメント (0) | トラックバック (0)

娘が嫁ぐ日

その前夜

まあ、書かないわけにもいかんべ

思っても、特別な感情が湧かん

すでに家を出て行った子

だからかな

映画やドラマのような雰囲気にはならんのね

期待してたのに…自分のなかで 笑

明日からいなくなるとなればまた違った感情も起こりうるのだろうけど。

旦那となる彼もいい子だし、そのご家族もまったく心配ない

安心して嫁がせられる

幸せなことです

あとは明日の天気

せっかく花嫁衣装を着て満開の桜の下を歩きたいと希望する娘のそれを叶えてあげたいな

ここまでよく頑張ってたから

せめて明日挙式が終わるその時間まで…なんとか天気をもたせてください

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年3月 | トップページ | 2016年5月 »