うちの父・・・「タバコやめるくらいなら死んだ方がまし。タバコで死ぬなら本望だから・・・。」
タバコに関しては、頑として言う事を聞かなかった父。
それが昨年の今ごろ・・・・・・
部屋でくつろいでるおいらの携帯がメール着信を告げる。
「ん?」見れば、すぐ隣りのキッチンにいるはずの奥から・・・「アホか。なにゆえメールなんじゃ・・・」
内容は『おじいちゃんに肺ガンの疑いがあり、来週市民病院で検査入院するそうです』
ガ~~~ン・・・シャレにもなんない。
あとで知ったのだが、この時点で肺がんであったことは確実で、この検査入院は年齢が年齢だけに手術に耐えられるだろうか?手術して治る見込みがあるのだろうか?そういった意味のものだったらしい。
臆病なおいらにハッキリと物言わなかった奥・・・それも気遣いであったらしいが・・・。
結果は・・・ステージ5という、かなり悪い状態・・・癌もとても大きなものとわかった。
それでも「いまのところ転移もないようだし、切って治しちゃいましょう」と女医さんの言葉で手術決定。
その後12月初旬の入院まで考えることは悪いことばかり。
「あ~ぁ、死ぬのかなぁ・・・もう一度ベイスターズが優勝するところを見せてやりたかったなぁ・・・新監督に牛島かぁ・・無理だなぁ・・・間に合わないなぁ」会社のお風呂でひとり声を出して泣いたこともありました(さすがに家では、子供の前では泣けなかった)。
入院しても手術前、「ご家族の方に先生からお話がありますので、いついつに来てください」呼び出される度にビビル大木。
「手術はだいたい4時間くらいかかります・・・長時間になるのでご家族の方もたいへんでしょうが頑張りましょう」と、手術を明日に控えて説明を受ける。
『先生・・・手術して私、生きられるんでしょうかね?』父の父らしからぬ弱きな言葉・・・思わず顔を見ちゃいました。
不安なんだな・・生きたいんだな。
「何言ってんですか・・生きられるに決まってるじゃないですか」女医さんも頼もしい。
当日はおいら・・・なぜか落ち着いてしまって、本を持って待合室へ。
動揺してる母に対し、どぉ~んと構えてる奥。
こんな時は鬼嫁も頼もしいぜぇ~~
叔父・叔母や従兄弟たちも心配そうな顔で駆けつけてきてくれた。
『大丈夫・・・あの人は死なないから』おいら笑って応える。
1時間が過ぎ2時間が過ぎ3時間が過ぎた・・・どうやら胸を開いただけですぐ閉じてしまうってことではなさそうだ。
間もなく4時間って頃、バタバタバタ・・足音と共に看護士さんの「痛いの?大丈夫よぉ」という大きな声が聴こえてきた。
走って追いかけると父で意識もあるようだ。
しばらく術後の処置でばたばたとしたあと、医師からの説明があるとのことで呼び出された。
先生は今切り取ったばかりの肺と癌を普通のビニール袋に入れて持ってきた。
「触ってみてください・・・大きいでしょ」
おいら触ってみた・・・硬い・・・大きさはピンポン玉くらいあった。
そのあと術後の処置の話を少し聞き、意識がもうろうとしている父に面会・・・で、長い一日が終わった。
一年経った今、父は命を拾い今日もまた元気にお料理をしていた。
「ね、タバコ吸わないの?」に『もうやめた』と答える・・・あれれ本望とまで言ってたくせに?
どうやら・・・長く生きることを望みはじめたらしい(笑)
PS 今この瞬間にも、お父様やお母様のご病気で苦しんでる方たちもおられるでしょう。
おいら、大きな旗を持って「がんばれ、がんばれ」ってご家族の方たちを応援したくなります。
仕事や家庭を持ちながら病気の親を看るのはたいへんです・・・でも、これ以上の親孝行のチャンスはないと思って看病してあげてください・・・きっと想いは伝わりますね。